2022年12月、2回にわたって大雪が降りました。日本海側を中心に全国各地で大変な被害が出ました。
1回目が、2022年12月17日〜、2回目が、2022年12月23日〜。
どちらも大雪で日本中が大混乱となりました。
我が家には大学受験生がいますので、もしこれが受験日当日や前日だったらと思うとゾッとしました。
2023年の大学受験の際には、自宅の九州から受験地の東京へ、新幹線で移動するように予約をしています。
今回の大雪をみて、改めて飛行機ではなく新幹線を選択して良かったと思ったので、その内容をまとめたいと思います。
※新幹線に決めたときの内容はコチラから
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そうだったのか!じゃあ新幹線に決めた!子供が大学受験で東京へ行きます!
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まずは今回の大雪の状況を整理すると
今回の2回の大雪により、日本の広い範囲で平年を大きく上回る積雪となりました。
観測史上最高の積雪を更新した地域もあり、通常は雪があまり降らない地域でも大雪となって、自動車の運転を正しく判断出来なかったり、あるいは不慣れな除雪作業などが被害を拡大したところもあったようです。
また、大雪により倒木などで停電が各地で発生したり、携帯電話などの通信障害が発生したり、道路の通行止めで生活物資が不足する町が出たり、除雪作業中の事故が発生したり、高知県では観測史上最高の積雪となったりしました。
雪に慣れている地域でも停電や立ち往生が発生した結果、多くの方に影響が出ました。
我が家が住んでいる町を含め、雪に不慣れな地域での大雪は先の予想が出来なくて焦るばかりでした。
危険の程度がわからず、例えば車の運転をしていいのか、いつ頃に溶けるのか、などわからない事だらけで、その上、冬用タイヤを持っている人も少なく、混乱しました。
大雪で主な交通手段はどうなってしまったのか
12月の年末に向けた何かとこの忙しい時期、大雪の影響で交通手段が大混乱してしまったため、人の流れ・物の流れ、などがストップしてしまい、日本の各地で大きな影響が出ました。
改めて物流ルートの重要性を認識しました。その上、記録的な大雪になった地域を中心に復旧に時間がかかり、混乱が続いたところも多かったです。
交通手段別の状況をまとめました。
飛行機
飛行機は、大雪・強風のため、遅延・欠航・引き返し・他空港への着陸などがたくさんの空港で発生しました。料金等は支払手数料なしで払い戻しなどが行われました。
ちなみに雪が降った場合、飛行機が欠航する理由は、いくつかあるそうです。
飛行機はこんな時に欠航する
・横風による離発着制限
・滑走路凍結でオーバーランする可能性
・積雪そのものによる離発着禁止
・雪による視界不良
などなど。
また、欠航とはならなくても、上空待機や着陸空港の変更など、緊急に備えて普通より燃料を多く積むこともあるので、その分いつもより機体が重くなってしまい、重量上限の関係で荷物や人を少なく搭乗させることもあるそうです。
九州の空港も、「着陸先での雪の状況」、「九州の空港自体の雪の状況」などにより、欠航が相次ぎ大混乱となっていました。
ちなみに欠航が決まるタイミングははっきりと決まってはいないみたいで、下記のように書いてあります。
Q:飛行機の欠航や遅延が決まるタイミングはいつですか?
A:タイミングは決まっておらず、状況により変化するため、出発間際に決まることもあります。
最新の状況を確認するため、決定が出発間際になる場合もありますが、台風などの天候に見通しがつく場合には、出来る限り早いタイミングで決定してご案内するよう努めています。
” JAPAN AIRLINES Q & A より 抜粋 "
ですから、こまめにサイトやアプリでチェックする必要がありますね。
やはり飛行機は、欠航する可能性が高いように感じますね。安全面を考慮すれば当然でしょうけど、どんなことがあっても絶対に行かないといけない受験を考えれば少し不安ですよね。
一般道・高速道路
記録的な大雪の影響で、一般道路では事故や雪にハマってしまった車などで立ち往生が多数発生し、長いところでは20km以上の大渋滞となっていました。
渋滞に巻き込まれた方は、その間は配られている支援物資をもらったり、歩いてコンビニまで行って食料などを調達したり、立ち往生中にも車に積もった雪を降ろしたりと、本当に大変な映像がニュースで流れていました。
また一般道では、雪で動かなくなった車が放置されていて、除雪作業を遅らせていました。スタッドレスタイヤを装着していても急にハンドルを取られてしまったという人もいて、雪に慣れている地域でも雪の量が想定を超えていて対応が大変だったのが伝わってきました。
九州では、ノーマルタイヤしか持っていない人も多く、多少雪が降ってもそのまま出かけています。今回も同じ感覚で出かけてしまい立ち往生してしまった車が多かったようです。乗用車だけでなくトラックも立ち往生していました。
また、自宅が停電となった人が、車の中で暖を取りそのまま寝てしまい、寝ている間に降り積もった雪が車のマフラーを塞いでしまい、一酸化炭素中毒で亡くなった方もいて、雪の恐ろしさを目の当たりにしました。
高速道路でも、積雪・凍結・事故などで、北海道・東北だけではなく、四国・九州などでも通行止めが発生しました。高速道路が止まるとその影響で一般道に流れる車両が増加して大渋滞となり、事故等の確率がさらに上がったようです。
ちなみに、国内の指定されている13ヶ所の道路について、大雪の特別警報級などの発令時には、チェーン装着が義務付けされている道路があるそうです。 過去に立ち往生が起きた、あるいは起きる可能性が高い道路 ということみたいですね。
2018年12月から、車種・装着タイヤを問わず全ての車がチェーン規制の対象となっているので、 スタッドレスタイヤ等の冬用タイヤにも装着義務がありますね。2022年現在は13ヶ所ですが規制区間は拡大するそうなのでチェックが必要ですね。
下のリンクから確認してみてください。
在来線
JRなどの在来線は、北海道から九州まで、終日運休や遅延などが発生し大混乱でした。大雪・倒木・送電線の復旧工事など、いろんなことが起こり復旧まで長引いた路線もありました。
代替バスを運行して対応しているところもありましたが、路線バスやタクシーに人が流れて長い行列が出来て大混雑でした。
雪が降って電車が止まると、通常は除雪用車両が作業しますが、倒木などがあると除雪作業の前に倒木除去などが必要になります。これに架線切断などの災害が加わると、除雪より先に電気作業が行われるので、大変時間がかかるようです。そして今回は道路も通行止めで作業チームが現地へ向かうことも困難だったそうです。
2022年、北海道で国立大学二次試験の前期時期の2月20日以降に記録的な大雪が降りました。新千歳空港と札幌を結ぶ電車や札幌市内の電車が運休し大混乱となりました。
幸い、たしか二次試験の前日に電車が復旧し、二次試験自体には間に合ったというニュースがありましたが、それまでは新千歳空港で足止めとなり、数日空港で寝泊まりした受験生さんもいたので、本当にかわいそうだと思います。
そこでJR北海道は除雪対策として、除雪用車両をさらに増設し、土曜日の夜中に定期的に除雪作業を行うとのことです。その際に土曜日の夜と日曜日の朝の合計5本を計画運休して、除雪作業時間を長めに確保していくとのことです。
我が家の長男は、2022年の3月、札幌で国立大学後期試験を受験しましたが、その時も街の中には雪はたくさん残っていたと言っていました。しかし飛行機・電車などの運行には影響はなく、本当に良かったです。
その時の内容はコチラからどうぞ。 ↓
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やはり北海道はすごかった!飛行機で長男が大学受験で行ってきました!
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新幹線
我が家が利用を予定している 山陽新幹線・東海道新幹線 の状況です。
山陽新幹線では、12月23日・24日、大雪と強風の影響で徐行運転をしていたため遅れが出ていました。12月23日・24日というのは2回目の大雪の時です。
東海道新幹線では24日、大雪と強風の影響で米原付近では速度を落として運行されました。
【12/24,5:17現在】
【雪による遅れ見込みについて】
米原付近での雪の影響により、上下線で速度を落として運転を行う予定です。このため、現地を走行する上下線の一部列車に遅れが見込まれます。#新幹線 #運行情報https://t.co/f8PT5djKOC— 東海道新幹線(東京~新大阪)運行情報【JR東海公式】 (@JRC_Shinkan_jp) December 23, 2022
米原は、岐阜県と滋賀県の県境にある、東海道新幹線で最も雪が多いと言われている 米原・関ヶ原地区ですね。朝から遅延が発生していましたが、夕方には通常運転に戻っていました。
【12/24,18:24現在】
概ね平常通り運行しています。#新幹線 #運行情報— 東海道新幹線(東京~新大阪)運行情報【JR東海公式】 (@JRC_Shinkan_jp) December 24, 2022
最大で約1時間の遅延は発生しましたが、運休はなかったようです!
ちなみに、東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線などでも遅延が発生していたようです。
では12月17日の1回目の時はどうだったかというと、東海道新幹線・山陽新幹線は、雪による遅延はほぼ無かったようです。もちろん運休もなしです。しかし停電による遅延は発生していました。
停電は、12月18日の昼、東海道新幹線の豊橋ー名古屋間で停電が発生して、遅延・運休が発生しました。
最大4時間半の遅れが出て10万人以上に影響が出たそうです。停電の原因は、架線を吊るす金具が折れていて、別の架線と接触してショートしたそうです。
原因が雪によるものではなかったとしても、こういうアクシデントがあることも想定して、時間には余裕を持ってスケジュールを立てないといけないですね。
遅延証明書について
もし新幹線が遅れた場合、遅延証明書や払い戻しなどの対応は、可能な条件がその都度あるみたいですので、確認するしかなさそうですね。まずはチケットを持って窓口にて確認が必要ですね。
まとめ
大学受験で遠方へ移動する受験生は、自宅から受験地までの移動手段を悩むと思います。
我が家は九州、受験地は東京なので、飛行機か新幹線になるわけですが、移動日に今回のような大雪になる可能性は十分あります。受験当日には必ず試験会場にいなければならないので、確実に移動できる手段を選ぶ必要があります。
前日に移動するのか、前々日なのか、ここは各ご家庭で判断が違うと思います。
ちなみに我が家は、受験日前日の昼ごろ、新幹線を利用して東京駅に着くように予約しています。
昨年は、飛行機を使って前日の昼ごろ東京に到着するように行きました。高校の先生が受験生数名を引率してくださり、行き帰りはもちろん、前日の下見、当日の試験日も集団で行動したので安心でした。
ただその時に雪が降らなかったので良かったのですが、もし雪で飛行機が欠航になっていたらと思うと怖いですよね。
受験生の皆様の「受験」と「合格」が無事迎えられることを心よりお祈りします。
そして我が家も含めて親御さんや支えてくれる方々が笑顔になれることをお祈りします。