長男が東大に入学しました。現役で不合格となり、諦めずに一浪して合格をつかみとりました。
共通テスト、2次学力試験、ともに現役のときと比較すると、苦手教科を中心に大きく伸びて合格につながったと思いますが、やはり得意教科があることは、本当に強みになったと思います。英語が得意教科ですが、浪人をしての一年間で、さらに得意科目も伸びて合格につながったと思います。
英検の実績や大学受験について、また英語への考え方などをまとめましたので、ぜひみてください!
得意科目は絶対必要!
得意教科の英語は、中学生の時から高得点でした。英語の学年平均点や模試の平均点が低い時でも、安定して得点をとることが出来たので、総合順位は上位になっていました。
英語が得意になった過程は、後でお話しします。
難問奇問が出題されても、ある程度得点できるという自信により心の安心感が生まれて、試験中の焦りも少なくなっていきました。
また、他の教科で点数が取れなかっか時でも英語の得点でカバーが出来るようになり、受験勉強の追い込みの時にも、苦手教科の勉強の割合を増やすことが出来ました。
ちなみに苦手科目は地理でした。最後まで苦戦していました。理系なので、地理は共通テストのみの受験です。大きく失敗しなければよしと割り切って勉強していました。
東大合格の点数のイメージ
東大は共通テストの点数900点満点を110点満点へと圧縮します。ですので苦手な地理は大敗しなければ本当に良しでした。
東大の2次試験は440点満点となっています。圧縮後の共通テスト110点との合計550点満点中60%前後、330点が例年当落ラインのイメージです。もちろん、この330点という点数は共通テストの難易度や受験科類にもより毎年変わりますので、あくまでイメージです。
例えば、共通テストが80%取れたとすると720点、これを圧縮すると88点となり、当落ライン330点から88点を引くと242点、これが2次試験での必要点数となります。これは2次試験440点満点で55%となり、共通テストで80%、2次試験で55%取れれば合格、というイメージです。
ちなみに2023年度の実績では、最低は理2で約51%、最高が理3で約61%となっているみたいです。
ただ、難問、時間との勝負、試験の緊張感、体調、などの中で55%を取るのは難しいので、やはり圧倒的な得意科目があると苦手教科の負担は減少します。
長男の英検の実績はこうでした
英検を受け始めたのは、中1からで、その時は、4級を受験して合格しました。
そして、中2で3級に合格しまして、中3で2級に合格しました。部活を引退した後の秋の試験で、集中して勉強し、2級に合格しました。
そして高1の冬に準1級に合格しました。高校生になって勉強も部活も忙しくなり、英検対策の時間を作るのがなかなか難しかったんですが、やはり集中して合格することが出来ました。
最後の1級は一度失敗しました。たしか高2の冬に受験してダメでした。勉強と部活がどんどん忙しくなり、なかなか英検対策が出来なかったんだと思います。
そして高3の秋に1級に合格しました。部活を引退し、大学入試に向けて追い込む中で、英検対策もしていました。高校生のうちに英検1級に合格したいとやってきてたので、かなり集中していたと思います。
この時期にはおそらく東大受験を決めていたと思います。東大の2次対策と比べながら英検対策の勉強をしていました。
英検と大学受験について
英検の勉強は大学受験に必要か不必要かという問題はいろいろな意見があります。
よく言われているのは、必要とする内容が英検と大学受験では違うから役に立たないという話だと思います。例えば、英検1級の英単語は難しすぎて大学受験には出ないから必要ない、のような話です。
確かに英単語は難しく文章自体も難しいです。しかし英検の難しい文章に向き合うことで、大学受験でのある程度の難問が時間内に理解できるようになっていったと思います。
英検の勉強をするより他の教科の勉強をした方がいい、という意見は正しいと思いますし、他の苦手教科の対策をする方が大事だと思います。
ただ英語を得意教科とするなら、英検を受けて知識の幅を広める必要があるのではないかなとも思っています。
もちろん英検以外にもTOEICなどいろいろあるので、自分に必要なのか一度調べてみるのがいいと思います。大学受験だけを目的とするのではなく、就職活動や将来の人生に役立つスキルも併せて考えるといいのかなと思います。
英語が得意になっていった過程はこうです
我が家は「英語が苦手教科になってしまうと大学受験にとって不利」という考えから、英語の勉強方法はどういうものがいいのかいろいろ考えました。
もちろん大学受験のためだけではなく、日本国内が「英語力が高いほど有利になる社会にますますなっていくのではないか」との思いで、英語のスキルが必要と考えていることも、英語を勉強してほしい大きな理由です。
そして日本だけではなく、世界のいろいろな文化、考え方、などに触れてほしいとの思いもあります。あるサイトに、「世界の中で日本しか知らない」ということは、「日本の中で一つの都道府県しか知らない」ことと同じだと書いてありました。
興味深いことや役に立つ情報が、知らない世界にはもっとたくさんあるから、狭い世界だけで生きている事はもったいない ということですよね。
英語の勉強の方法はいろいろあると思いますが、英会話スクールへ行くのがいいんじゃないかとなりました。その理由は、「初めて触れる英語が、面白い・楽しいと思えること」が重要だと考えたからです。
英会話スクールに通い始めたのは、小6からです。小学校ではまだ英語の授業をほとんどしていない状態だったので、好きも嫌いもないフラットな状態の時です。
勉強やテストではなく好奇心を持って伸び伸びと英語に触れるには、英会話スクールがいいのではないかなと思いました。
長男がお世話になった英会話スクールでは、ネイティブの先生と日本人の先生がいらっしゃって、どちらの先生からも教えて頂きましたが、どちらの先生もとても良かったです。
英語を聞いたり話したりすることが、楽しくなるような雰囲気・仕掛けがあって、自然に英語が身近になっていったと思います。
週に1回通っていましたが、一度も休まず、学校の定期試験や部活などでどうしてもいけない時などは、日程を振替していただき通いました。
最終的に高3の夏まで同じスクールにお世話になりまして、その間に英検対策などもしていただきました。高3の冬休みまで(共通テスト直前まで)スクールに行くのかいいか悩みました。英語を聞いていないとリスニング力が落ちるかも、とも思いましたが、長男は、リスニングは自分でやるから大丈夫、それよりほかの教科を底上げしたい、とのことだったので夏休みまでとしました。
特に仲が良かったネイティブの先生へは、東大合格の報告へ行き、一緒に喜んでもらいました。
あの時、英会話スクールの体験授業へ行ってみて本当に良かったと思います。
こういう理由で英語が得意になってほしかったんです
我が家が思っていることは、簡単に言うと、英語が「使える」ようになってほしいと思っています。
「使える」という段階はいろいろあると思いますが、英語も使うような仕事についた時に困らない程度の「使える」というイメージです。
英語が必要な仕事はいろいろありますけど、日本では英語が必要な仕事がどんどん身近になってきていると思います。
通訳・パイロット・旅行会社、外資系企業など、本格的に英語を使うような仕事だけではなく、例えば、デパート・ホテル・駅・遊園地、お土産屋、飲食店など、身近な仕事にも英語が必要な場面はたくさんあります。
そんな時に、「英語が話せないからこの仕事に就けない」、「英語が好きじゃないからこの仕事は辞めとこう」、とはならないようにしてほしいのです。
実際、建築士の友人がいますが、英語を話せるので、取引先の幅が広がったので会社での評価が上がったとの事です。
また、親戚にも英語を話せる人がいて、会社の本店や海外支店へ抜擢されて、仕事の幅が広がった人もいます。
まとめ
英語が使えなくても、もちろん生活はできます。私たち夫婦は二人とも話せません。今の会社で働く事に影響はありません。ただ、今もし私が英語が話せるなら、同じ業界の中でも違う企業で働けるという現実はあります。
極端な言い方をすると、そういう現実がどんどん広がっていった時に、「英語が話せないなら、この仕事しかないよ」という世の中になる可能性もあるかもしれません。
日本の人口減少による労働力確保の解決に、外国人を積極的に雇用する企業は増えているので、必然的に外国人とのコミュニケーションも増えてきていると思います。また、日本を出て外国で働きたいと思っても英語が共通言語になります。
「英語を使える」ことは強い武器となり、仕事や生活の幅が広がることになると思います。
英語は、4技能があります。リーディング、リスニング、ライティングは、受験に必要だと認識されていると思います。残りのスピーキングは受験に直接関係ないんじゃないかと思われがちですが、本当はとても大事な能力で、話す事で正しい発音が分かり、正しい発音が理解できてはじめて聞く力が伸びる、と長男は言っていました。
正しく、悩まず、素早く、理解することは、英作文を作成するときの瞬発力に直結します。
英語を得意科目とするには、4技能をバランスよく取り組む必要があると思います。
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